リヨン、パリ、ロンドンの旅

2017.2.5~2.15のフランス・イギリス旅行に関して個人的な記録。それと少しの雑記。

Day6④ Au revoir Paris、そしてイギリス入国

 

さてブンでかなりお腹満たされて幸せになったら、ホテルに預けてるスーツケースを取りにいきます。今日買ったものとかを詰めるために人気のないロビーで静かにスーツケースを広げてたら、中国人たち10人くらいが嵐のようにやってきて嵐のように去っていったのが謎に印象深い。彼らの声がでかいのはやはり大陸が広すぎるせいなのか。


ロビーの横っちょのコンセントでiPhone充電したり荷物入れ替えたりセカセカしているとあっという間に9時くらいに。ここからメトロに乗って着いたところと同じバス停へ向かいます。バス停と呼んでいいのかもわからないただの広場やけどな。

 

バス停にたどり着くと、バスが結構止まっている。バスの前の部分に行き先が書いてあるんだけど、探してもまだロンドン行きはありませんでした。

人は沢山いるんだけど、広場にただ人がいるだけで、ここらへんはロンドン行きとか書いてあるわけでもないので、バスが来るまではなんとなくその辺にいるしかない。しかもバスはギリギリまで来ない。

多分ロンドン行きの人たちだろうと思って固まってる人にロンドン行くよね?と聞いたら「いや私たちはブリュッセル!ここはロンドンじゃなか!」と宣言されてエーッてなりましたが、よく考えたら表示もないのにブリュッセル行きの人たちが全員まとまってる訳もないのでやっぱりこの辺で待つしかないのねってなる。

 

10時ギリギリまで待っていたら、9時55分くらいにようやくロンドンと書いてあるバスが来ました。バスが止まると人々が入り口に群がり出します。列とか作ってないからね当然。

運転手の人が降りて来て荷物のところを開けてくれて、まずはスーツケースを積むby myself.こういう時日本は運転手さんが全部やってくれるのってすごいよねえとしみじみ。

荷物積み終わったら、みんなまた入り口のとこにたかります。一段高くなっているバスの入り口にいる運転手さんに向かってみんながチケット掲げて群がっている様子は、さながらレミゼに出てくる馬車に群がる飢えた民衆たちのシーンのようでありました。脳内に流れるAt the end of the day。

席も早い者順なので一刻も早く乗らなきゃと焦る心。私たちも満員電車で培った精神でまあまあ前のほうにめりこめました。めりこむ?うん、めりこんだ。

 

しかしここで事件が。

私たちの前にいたのが大学生であろうきっと同い年くらいのチャイ人男子だったのですが、こやつ友達と2人で来ているくせに自分だけ先に列進んじゃって、友達とバラバラで乗ろうとしているのでした。しかしチケットは後ろにいる友達が持っている。そりゃ乗れるわけないよちみ。

「無理やから友達呼べうんこ」みたいなことを運転手に言われて、すまそすまそという顔をしながら友達を呼ぼうとするチャイ。

ここでなぜか突然私たちの真後ろに並んでいたフランス人ジジイが私たちの前にものっそい強引に割り込んでくる。

え?と思う我ら。彼はチャイが揉めてるあいだに自分を先に入れろと言いたいらしい。そして "I don't care"とおっしゃいました。いや言葉の使い方おかしいでしょう!そりゃあなたは何も気にしないでしょうよ。抜かされるこっちは全然I don't careじゃねーわ!と寒空の下で意味不明なジイサマに力づくで抜かされてかなりうざかった。今考えれば、たぶん私たちもチャイ人の仲間と思われたのだろうなぁ。

結局ジイサマ→チャイ男子→私たちの順番で乗り込みましたが、フランス旅最後の最後でフランス人の自分勝手さに呆れました。このジジイをフランス人の代表として扱っちゃいけないけどね。

そしてチャイたちには負けずに頑張ってほしい。アジアン頑張れ、というと通じちゃうので東洋頑張れ!と箱根駅伝さながらの応援を密かにしておりました。

 

全員乗り込むと、10時20分くらいにバスはパリを出発しました。これから7時間ほどの夜行バスの旅でいざロンドンへ向かいます。

窓から見える最後のパリにおるぼわーるしつつ、早く眠らないと!という焦りのもとせっせとメイクを落としコンタクトを外しネックピローを膨らましました。

 

眠ること数時間。バスのアナウンスによって起床。その時刻夜中2時30分。バス内がいつのまにか極寒になっており震える。外もほんのり雪が積もっています。

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インスタストーリーのおかげで覚えておりましたよ〜。

 

カレー港到着でせう。フランスの端っこで出国審査、イギリスの入国審査をします。そのために一旦全員バスを降ろされます。

バスを降りた途端…極寒!!!!カレーやばい。カレーがやばいのかこの日の夜が特別寒かったのかわかりませんが、いや激さむ!!!!

 

バスから荷物を全ておろし、降りてすぐのとこにあるちっさい小屋みたいなところでまずは荷物検査します。

スーツケースとかも全て自分でレールの上に載せなきゃいけないのでつらいです。そして夜中3時にこんな極寒の地で働いている人たちに沸く同情の心。ぐすん。

荷物検査が終わったら一旦バスに戻り、少し移動して今度は違う小屋にて出国/入国審査です。眠い目をこすりながら突然英語脳に切り替えねばならぬ。バスでの入国だし夜中だし平気やろと思ったらけっこう普通に4,5個質問聞かれました。ヒースローの入国審査が大行列とはよく聞くけれど、バスでも同じなのですね、はい。しかしここで髭のおじさまからイギリス英語が聞けて一気に心がギュン!とイギリスモードになりました。

パスポートを受け取って、ついにここからイギリス入国なのです!!!実際はまだフランスにおりますが!心はイギリスへ!

 

さて長くなったのでここからはイギリス、ということで次の記事へ参りたいと思います。ここから4日間、思いがけず私がイギリスラブを炸裂させることとなります。

ではでは。